放送があったのは9月30日のクローズアップ現代で
ヨーロッパでは移民排斥で極右が躍進していることを知っていたが、この不況下のアメリカでも不法移民に対し、何とかしなくてはならないという機運が盛り上がっているという。オバマ政権はこの不法移民の権利を認め合法化の方針を固めてきた。しかしこのオバマ政権の方針に多くのアメリカ市民がこの方針に反対している現状がNHKの「クローズアップ現代」という番組で報道された。
この不法移民の取り締まりを強化する法案が、つまり連邦政府の方針を否定する内容のものが州議会で可決されている。そんな州がアメリカ全土の半数に達しようとしている。その先陣を切ってアリゾナ州で州法として成立している。この法律を実際に運用してほしくない連邦政府はこの法律の阻止にやっきとなっている。
この不法移民はヒスパニック系の人たちが多く、1,100万人に達するという。この人たちを使い事業が成り立つ農業関係者は大変困っているという。白人は安くては働いてくれないし、このヒスパニックの不法労働者はよく働くという。経済不況がこんな人たちが働くことを嫌う白人が沢山出ている。ヒスパニックの人たちは「もともとアメリカは移民の国ではないのか」という声を上げている。
欧米はリーマンショック以後本当の意味でまだ回復していない感じだ。そんな不況がこんな不法移民を排斥する動きになっていると思う。この不況が相対的に安定している日本のお金が値打があると認め、世界の趨勢は円を高く評価している。それが円高を呼び込んでいるのだと思う。日本だって不景気の風が吹き、なぜ日本のお金が特に高くなっているのかという疑問もわく。それは相対的に日本のお金の価値が高い位置を占めていることが分かる