2011年03月08日

リビア問題におけるトルコの対応


EU加盟を諦めたのか、トルコの対応が変わってきた

 トルコは米ソの冷戦時代からアメリカに軍事基地を提供して西側陣営の一員として行動してきた。イスラム国ながらイランのような宗教国家を作ることがないよう、独立のとき独立の父といわれるアタチュルクが進めた政教分離の世俗的な宗教でいくことを守ってきた。そんな根本理念が周辺のイスラム国と違う国が作られてきたと思う。

 
 そんな歩みがイスラム国としてNATOにも加盟し、うまく行けばEU加盟ということも実現するのではないかという雰囲気がトルコ国にも生じていた。ところがイスラム過激派の登場とこれらテロ勢力との戦いの中でイスラム移民に対する排斥運動が、EU域内で活発化してきた。こんなイスラム教徒排撃がトルコの国民感情が変化するきっかけになっていると見る。

  このところのトルコのイスラム国としての行動が目立つ。それは欧米が嫌うイランに対する接近が目立つ。その大きな動きが3つほどある。一つは安保理でイランの低濃縮ウランを高濃度化の作業をトルコが自国で行い、ブラジルと共にこの管理を国際社会に見えるようにするのでやらして欲しいと提案したことがある。 

 この提案にイランも賛同したが、イラン制裁をなんとしてもやりたいという欧米が、中ロがこの提案に乗れるように妥協の提案をしたイラン制裁決議案が成立した。そのためトルコ・ブラジルの提案が否決された。このときこの欧米のイラン制裁決議案には中ロは賛成に回ったが、トルコ・ブラジルは反対に回った。

  この流れからトルコとイランは共同行動をとることが多くなったとも思えないが、それでも2月16日にはトルコのギュル大統領がイランを公式訪問している。今までにはありえないことが起っている。今回のNATO加盟国の間にリビアの禁止空域設定に対し、NATO加盟国としてこの禁止空域設定に反対したのはトルコであった。トルコが今までのトルコでなくなっていくことを感じている。






posted by 想念の人 at 00:00| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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