2011年03月26日

リビア攻撃の大義名分はリビア国民を守ることだが 2


リビア攻撃にはあまりの乗り気でないアメリカ

 リビアに石油利権がないだけに、アメリカはこのリビア攻撃に乗り気になれないのはよく分かる。オバマ大統領は英仏との付き合いのつもりで戦争に突入した。アメリカが軍隊を出す場合、今までの例では議会の承認をとり、大統領が大統領の執務室から軍隊に出撃命令を出すのが慣例であった。

  ところが今回はチリ、ブラジル、サンサルバドルなど中南米3カ国訪問中外国でこの出撃命令を出している。このことが共和党や民主党の一部から問題だとの声が上がっている。それはカダフィ政権軍がベンガジを間もなく攻略する危険が迫り、こんな参戦でもしないと反政府軍が壊滅するのが時間の問題であった。

  リビア政府軍が反政府派を押さえ込んでしまえば、石油利権を持つ英仏が困る。これにアメリカが付き合ったというのが今回の構図だ。アメリカは支援国としての地位を引き受けるから、軍の指揮系統は放棄したいというのが本音である。その役割を担うのはNATOがいいというのが米英で、仏はこれに反対しなかなか決まらない。

  NATOの28か国中では、ドイツがこのリビア制裁決議に棄権し軍事行動に反対。イスラム国のトルコはイスラム国の攻撃内には反対し、ブルガリアは空爆に反対しているという。アフガンやイラク戦争で軍隊にも戦費でも過大な負担を強いられているアメリカ、ゲーツ国防長官が戦争をやる余裕はないと意思を表明した中での参戦だ。

  F15戦闘機1時間当たり81万円の燃料費が要る。それで飛行禁止区域の守りに週8億ドルの費用がいるという。地中海沿いの北緯39度の飛行禁止区域だけが設定されただけだ。内陸部の砂漠は手付かずではリビア政権はここに兵力を温存するだろう。英仏のお付き合いをしたアメリカは今後主役の座をすんなりどこかに渡せるのだろうか。






posted by 想念の人 at 00:00| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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