財政難からアルカイダに絞り込んだ戦略に
こんなことが悪かったという意識はアメリカにはない。お金がかかりすぎ、兵士の犠牲が大きいから少し戦線を縮小するというに過ぎない。こんな先制攻撃的なやり方で、世界のどれほど多くの人たちが傷ついたのかそんな反省から生まれたものではない。こんな無理な戦争を今後は出来なくなっただけである。
アフガニスタンではアメリカを攻撃したものがいるというだけで、この国が大変な苦難な戦争に巻き込まれた。金がかかって仕方がないから撤退という方針を取った。こんなやり方を反省して新しい戦略を取ったわけではない。大変なめにあった人はあくまでも「反米」であり続けるであろう。
イラクには「大量破壊兵器がある」として侵攻した。自国が大量破壊兵器を持つことはいいけれど、「フセインは持つことならん」として攻め入った。どこを探しても見つからず、今度はこの戦争の目的は「中東の民主化に役立った」というように、戦争の大義を掲げなおした。
イラクへの狙いは石油であり、その時によりその大義名分を変えている。しかしもう世界の人はアメリカのウソを見抜き始め、戦争遂行が武力ではどうにもならないところまできた。もっと短い戦争で済むと思ったが、ながーい戦争で国内も反戦的になった。それでこんな絞り込んだ戦略が生まれたと思われる。