2008年12月18日

インドのヒンズー教徒によるキリスト教徒襲撃事件


インド東部オリッサ州の先住民居住地区で問題が発生


 インド東部オリッサ州カンダマル県ブレカ村で、ヒンズー寺院の僧侶が殺された事件をきっかけに、キリスト教徒がこの僧侶殺害事件を起こしたとしてヒンズー教徒がキリスト教徒を襲い、33人が殺されるという悲惨な事件が起きています。この機会にこの問題が起こる背景を探ってみたいと思い、自分の持つ知識を駆使して書いてみました。

 

 またこの地域はインドの先住民が暮らす地域で、先日この先住民のことを書いたことがあります。のどかな田園地帯であるのにこんな事件が起こってしまったことに驚いています。一体宗教とは人の幸せをかなえてくれる存在であるはずと思っていました。ところがこんな悲劇が起こる底流があると言うのは,果たしてこれが宗教といえるものであるのか、こんな素朴な疑問が沸き起こってきています。

  インドではヒンズー教の教えの中に輪廻転生の考えがあり、この世で功徳を達成したものが救われるということから、階級を是認しそれがカースト制度となってこの世に生まれながらにして差別が生じる原因があります。現在こんな非人間的なものは良くないとして、カースト制度は憲法では禁止されていますが、現実にはこんな差別は以前と同じく存在しています。
 

 こんなカースト制度の最下層の人たちはこんな立場から抜け出そうと、カースト制度のない宗教に鞍替えをするのです。その鞍替え先がイスラム教であったり、仏教であったり、今回問題があったキリスト教などであります。キリスト教ではヒンズー教の最下層カースト「バナズ」にターゲットを絞り、宗教変えの布教をしたようです。

 

 このキリスト教に宗教変えをした人たちは、豊かな西欧先進国のキリスト教勢力の応援もあり、周りの最下層のヒンズー教徒より豊かな暮らしが出来るようになり、この辺のねたみが底流にあったのではないか、私にはそのようにも映ります。生活が向上すれば知恵も出ます。法律違反か、すれすれの問題もあったようです。

 

 それはヒンズー教の最下層には優遇策が施されていますが、ヒンズー教から離脱しているのにこのことは申告しないないで、優遇策は受けていたというのです。また先住民が使用していた土地で、所有権があいまいなところをこのキリスト教の人たちが所有していたということもあったようです。こんなことも先住民に反感を買う活動であかったのではないかと想像します。

 

 ここインドはイギリスの植民地で、イギリスはこのカースト制度を温存利用、カースト間の対立が植民地支配を続けるのに好都合だったのだと思います。階層間の対立は植民者に対する不満を一つに結集しにくいものです。宗教者もイギリスと同じく差別が必要なのです。宗教に功徳を積むことで報われたという差別が必要です。こんな状況がカースト制度を温存する必要がある基本的な要因であると思う。

 

 日本人の多くが帰依する仏教は、ヒンズー教徒と同じ流れのバラモン教を源流としています。仏教の中にもバラモン教が唱える輪廻転生の考えがあり,現世であまりよくないことをすれば、人間から転落するという教えをこの道の人から説かれたことがあります。私はインドのこのような階級差別を見るにつけ、日本の仏教も大なり小なり同じ原点に立っているという感じがしますので、宗教界には近づかないようにしております。


 話が少しそれましたが、宗教間の対立は生活が恵まれないものにとっては決していいものではありません。自分の信仰する宗教を大切にし、他の宗教を信仰する人も大事にしてこそ平和であるのです。対立は決して自分達の幸せをもたらしてくれません。本当は宗教者こそ平和主義者でなくてはならないはずです。多くの宗教で同じような事が起きています。残念です。
 

2008/11/17  インド東部には先住民系少数民族がいる



posted by 想念の人 at 00:00| 東京 雨| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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