米にキューバの経済制裁解除要請の決議の後閉幕
ブラジルのルラ大統領の提唱で、12月16日・17の2日間アメリカとカナダを外した中南米カリブ海首脳会議がブラジルの東部サルバドールで開催された。今までアメリカを外してアメリカ大陸で会議が行われることなどなかっただけに、今回の会議はかなり異色の会合であるといえます。
中南米やカリブ海はアメリカの裏庭のようなところでした。そこでこうしたアメリカ外しの行動が起きているという意味で、大変な状況変化がおきているといわざるを得ません。そのアメリカの代わりにキューバが参加し、参加者の意思として、アメリカによるキューバの経済制裁を解くような要請を決めて閉幕しています。
アメリカ大陸でも北米のアメリカとカナダは招待されませんでした。南米では親米のコロンビアとペルーが参加していません。コロンビアの副大統領はアメリカを排除するのは良くないと発言はしているものの正式参加国とはならなかったようです。したがって参加国は33ヶ国でした。
話し合った内容は参加国同士の金融経済危機の対応策、食糧危機問題などであったということです。今回の会合の特徴は,キューバが中南米カリブ海の一員として迎え入れられたということです。今まではアメリカの睨みが厳しく、とうていキューバとの同席はありえないことでした。
それがイラク戦争の躓き、金融危機の震源地として、経済的にはその力を失いつつあるアメリカの現状を表していると思います。今まで世界の盟主として振舞ってきたアメリカでしたが、自分の得手をとりすぎ力を失ったとみると、手のひらを返したような対応をされている気がします。
いま中南米カリブ海諸国は反米の国が多くなっていいます。キューバは勿論先住民が大統領を勤める南米のベネゼェラ、ボリビアは強烈な反米国家です。それに中米ではニカラグアは左翼政権で、グルジアで問題になった南オセチア、アブハジアの承認を世界で唯一の承認国になり、ロシアとの関係を強固にしています。
これに1月のオバマ大統領がどんな対応をするのか、33カ国の参加国の首脳はそのいいメッセージを待っているのだと思います。調べてみるとはじめの段階のアメリカは、カストロキューバに対し歓迎ムードだったということです。カストロキューバを最初に承認したのはアメリカで、従ってカストロも反米的ではなかったようです。
ところがキューバには国土の4分の3ほどの巨大な耕地をアメリカ人が所有していたこと、アメリカ企業が持っていたところや土地を国有化することでアメリカの反感を買ったのです。それから対立が始まり、キューバはソ連と付き合うようになったのです。こんなアメリカのやり方に異を唱えた会合になったようです。

