「旧日本軍従軍慰安婦問題」の制作をめぐって
長年国民は自民党に政権を付託してきました。この結果NHKにも負の遺産というべきことができました。それは監督が行き届き自主性、ノビノビしたところがなくなりました。文句が出ない放送とはどうすればいいのか、そんな目標が生まれたような気がします。
しかし制作現場では、こんなNHKの上層部の政権におもねる編集方針に従わない、独自性で編集する人も出てきます。こんな動きに対し、政権側から少し働きかけがあって、「圧力があった」として世間で話題になった事件がありました。
それは自民党の安倍晋三(元首相)、中川昭一(現財務相)たちのグループが、NHKの幹部を呼び、完成したTVが自分達の目から見た場合の見解と違うというので、放送前に作り変えさせたと疑われることが起きました。
これをめぐって圧力が存在したか、それが放送に対する干渉に当たるかが問題化した事件です。それは3チャンネルで放送された「旧日本軍の従軍慰安婦問題」に関するものでした。このときには明白な圧力を証明するものはなかったということで、NHK幹部側と政治家側いずれも「白」と言うことで何となく決着しました。
この圧力があったと言った訴え出たNHKプロデュサーの記事を書いた朝日新聞は、NHKと2人の政治家から攻撃を受け、会社存立の危機を漂わせるような問題に発展しておりました。両者とも裁判で決着すれば双方傷かつくと思ったのか、裁判まで深入りせずに終わった。何となくおかしいと感じていた事件である。
私は何の明確な痕跡、証拠が出てこなくても、こんな権力側からのシグナルを受け取るNHK幹部がいて、製作現場ではこれを了解しない人々がいてトラブルがあったと理解していました。政権が安定していれば当然こんなことが起きると思うし、このときも圧力があったと思っていました。これが証明されないだけだと思っていました。
この問題について9日、NHKと民放で作るに第三者機関「放送倫理・番組向上」(BPO)(委員長川端和治弁護士)がこの問題を審議することを決めたということです。この問題は2001年に起きているのに、今なぜと言う感じですが、これは政権が末期的になったからできるのです。私はそう思っています。安定政権ではこんなことにメスを入れるわけにはいかないと思います。
川端委員長は「改変された過程、NHKの自主性に疑問もたせると言う意味で、放送倫理上の問題があった」と述べている。市民団体「放送を語る会」などが昨年、委員会に検討を申し入れていた点を取り上げたものと言うことである。こんなきっかけで唯一のコマーシャルは入らない放送として、NHKを我々は頼りにしています。このことをいいチャンスと受け止め、これからはいい放送頼みますよ!NHKさん。
放送を語る会

