欧米はこのコソボを無理に独立させた、今その状況は?
このコソボと言う国はもともとセルビア領であった。それもコソボはセルビアでも国の成り立ちのうえで由緒ある土地であったという。このコソボにアルバニア人が沢山住むようになり,セルビア国の自治区として機能していました。そんな状況に中、セルビアの扱いが気に入らないとコソボのアルバニア人は独立を求めました。
こうした動きにセルビア政府はアルバニア人を弾圧したのです。こんなセルビアの行為は残虐だとして、EUが介入しセルビアを軍事攻撃して黙らせ、NATO中心の国連軍がここに駐留し、セルビア、アルバニア紛争が起こらないようにしました。当然アルバニア系の民族は独立も要求、国連監視下で独立を2008年2月17日に達成しました。
この独立にいまだ力の弱かったロシアが強硬に反対しましたが,このときは欧米の勢いが強く、この独立が強行されたのです。バスク地方に独立問題を抱えるスペインは、自国の独立問題に波及することを嫌い、この独立には賛成しませんでした。けれど欧米や日本が独立を承認、この動きに追随する国は現在54カ国ということです。
このような独立は問題があると私は思っていました。例えば日本の沖縄に中国人が沢山住みつき、独立したいと言い出したらどうなりますか。こんな形の独立は禍根を残すと思っていました。このようなコソボと同じような独立問題が、グルジアで起きました。グルジアの南オセチア州とアブハジア州の二つの州では、ロシア人が沢山住んでいて、6割くらいになっているのです。もともとソ連邦を構成していたところですから、こんなことが当然あることでしょう。これがグルジア問題の根幹です。
コソボはセルビアから独立すれば、繁栄がもたらされると考えたようですが、金融危機を境に外資が引き、その上コソボに残っているセルビア人は国づくりに協力せず、分裂のまま国づくりをしています。地図の上ではコソボですが、コソボ北部のセルビア人の多いところはまだ独立はしていないという状況です。ここでは実権をセルビア人が握っていて、税金もセルビアに入っているということです。
今回の金融危機で欧米の力が低下、ロシアの存在感が増す中、この国の舵取りは大変です。独立前と比べ収入が「同じ」「下がった」と言う感じの人が83%、労組連合の調べでは失業率は60%と言うほど深刻である。セルビア人が多く住むところでは治安部隊が入れないなど、まだまだ国としての体を成していない。こんなことになるとはアルバニア人は想定していたのでしょうか。こんなレポートがを2月14日、読売新聞の記者がコソボの首都ブリシュティナから送ってきています。

